前は雨があまり好きではなかった。
中学生位になれば移動手段は徒歩か自転車。
通学中に雨が降ろうものなら煩わしいだけだった。
大人になりよく車に乗る。
全く問題ないわけである。
むしろ梅雨に入り涼しく過ごしやすい毎日だ。
物は考えようである。
レインブーツを履き優越感に浸りながら歩いている女性を見ると羨ましく思う。
小学生以来、長靴を履いていない。
それでもびちょびちょになって帰るのがあの頃の常だった。
同級生が洋服を濡らすと怒られるという中、私だけが水たまりにダイブしていた。
全身ずぶ濡れでも「ただいま」と帰れば怒られなかった。
そんな事をふと思い出した。